フォーミュラEが東京で開催されるらしいからコースを考えた

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2022年10月4日、小池百合子都知事が会見を開いた。曰く「東京でのフォーミュラE開催を目指している」とか。少し前にモータースポーツ振興だかなんだかと話してたたばっかなのに。あまりにも行動が早すぎる。ま、その辺の裏事情を邪推しても仕方がないし、今の落ちぶれモータースポーツ界隈に風穴を開けてくれたという意味では大金星だ。何より、誰もが待ち望んでいたであろう市街地四輪レースが開催されるかもしれないのである。進展がないからと中間業者をすっ飛ばすくらいには本気なのだから、ここは素直にモータースポーツファンとして応援したい所である。

そもそも『フォーミュラE』って何やねんと。そういう人もいるだろう。本題の前にサクッと紹介しよう。

有名なモータースポーツといえばF1(Formula-1)が思い浮かぶと思うが、あれは(車の形状が特殊ではあるが)燃料を燃やして動く普通の車でレースをしている。もっとも、最近はハイブリット化が進んでるらしく電気の力も借りているのだが。車というのは燃料を燃やせば燃やすほど速くなる――これは言い過ぎだが、パワーを出すためにはより多くの燃料を消費する必要がある。つまり環境にはすこぶる悪い。そりゃそうだ。

環境に悪いからと自動車メーカー各社がいろいろ頑張った結果、電気自動車が生まれた。これが本当に環境にいいのかは一考の余地があるが、表面上は環境にいい車だ。で、折角だし電気自動車でレースしようや!というノリでやってるのがフォーミュラE。一応ね、表向きは環境について考えるとか電気自動車ならではのレースとか言ってるけどね。たぶん根底はそのぐらい軽いと思います(あくまで一個人の見解です)。

若干馬鹿にしてる感じの文章を書いてしまったが、結構注目してるレースでもある。大会としてはまだまだ未成熟な部分も多いが、技術の進歩共々見守っていきたい。れっきとしたFIA公認の世界選手権だし。レーサーの面子が今のところイマイチという問題もあるが、レース自体は分かってくると面白いのでオススメ。公式YouTubeチャンネルもあるよ。

……話は戻るが。速報が出てすぐ、数少ない僕の友人の中でもモータースポーツ好きという共通項を持つLEOさんからLINEが来た。

LEO
LEO

コース考えたわ(右図参照)

えばやん

ティルケ※1やん

LEO

ニューヨークを参考にした

えばやん

市街地だとストレート長めになるよなぁ

※1…ヘルマン・ティルケ。モータースポーツ界隈で知らぬ者はいない、コース・サーキット設計者。あまりにも多くのサーキットを設計しているために、良くも悪くも有名。

参考・ニューヨークe-PRIXコース

フォーミュラEは電気自動車の静かさをアピールするために、レースのほとんどが市街地コースで行われる。当然、東京でも市街地コースを用意して速さを競うことになるのだが、ビッグサイト周辺であること以外どんなコースになるのかはまだ分からない。まあ、既にティルケ設計事務所の調査も入っているのでほぼほぼコースは確定しているとは思うのだが。

快く掲載許可くれたLEOさんに感謝

でも折角ならここはひとつ、自分もコースを予想してみようと思う。コースを作る上で重要なポイントを押さえれば、ある程度はそれっぽいものが出来るはず。見た目上はね。LEOさんが考えた他の案も参考にしつつ、よさげなものを考えてみようと思う。

橋を渡るコースが無い訳ではないが、万が一を考えると危険なので今回はこの島の中で完結させたい

まずはビックサイト周辺を確認。コミケやイベントによく行く方であれば見慣れた航空写真だろう。コースを設計するにあたって一番大事なのはメインストレートをどこに設置するか。ピットスペースはもちろん、観客席スペースも必要だ。そうなれば場所はおのずと決まってくる。フォーミュラEでは建物内を走ることもあるので、まずはビッグサイト内をメインストレートに設定したコースを考えてみた。

1周約3.0km・右回り

どうだろう。パッと見は悪くないと思う。フォーミュラEは1周が短めに設定されるので、3kmでもまあまあ長い。やはり建物内を走るのはロマンがあるのだが、ピットレーンが直角コーナーなのはいかがなものだろう。絶対クラッシュ事故多発するわ。ボツ。

ホームストレートの場所はおそらく東駐車場になると思われる。これだけスペースがあれば問題ないだろう。

1周約3.8km・右回り

一応、これが自分の中での最終案だ。建物内はやっぱり通りたいので通した。ぐるっと回って東雲の方まで行き、駐車場まで戻ってくる。距離はフォーミュラE的にはかなり長くなってしまったが、その辺はまあうまく調整すればいいだろう。このままだととんでもないスピードコースになってしまいそうなので、いい感じにシケインを設置したりするといい感じかもしれない。

色々考えてみて思ったのだが、ティルケは凄い。この程度なら自分でも考えられるが、レースを安全にかつ面白く成立させるためのコースを設計するのは中々に難しいと感じた。ティルケが重宝されるのはその辺のノウハウを抑えてるからだろう。ただどれもこれも似通ったコースになってしまうのは、それはそれでどうなのかと思うが。ティルケsageはほどほどにしておこう。

他にもいくつか考えたので、ついでに紹介しよう。まずはコレ。

約3.8km・右回り

折角だからビッグサイト内を通せるだけ通してみた。あまりにもコーナーが多すぎる。これはこれで走ってみたいとも思うが、現実的ではないかなぁ……。カートならワンチャン。

約5.2km・右回り

ついでにF1で使えそうなコースも考えてみた。個人的にはかなりよさげだと思うがどうだろうか。将来的にフォーミュラEでF1と遜色ないレースができるようになれば、こういったレイアウトになるかもしれない。あるいはビッグサイト以外の場所でも……それは夢見過ぎだろうか。

ま、何はともあれ、まずは無事開催されるよう祈っておこう。あわよくば大成功し、日本中の市街地コースをレースカーが駆け巡る光景をいつかは見たいものだ。

追記(2023/6/21)

正式に日本e-prixの開催が決定。嬉しい。そしてこの記事が検索上位に来ていることもありめっちゃ読まれているらしい。ありがとう……。

それはさておき、英メディアが出したほぼ確定情報によるとワイの予想は結構いい線行ってたみたいである。ワイもサーキットデザイナーになれる可能性が微レ存……?

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