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レトロゲームに未来はあるか

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ゲームハードには終わりがある。そして現代では当たり前となった、それに付随するオンラインサービスにもまた終わりがある。それは仕方のないことなのかもしれない。

しかし今回ばかしはちょっと大変だ。遂に3DSとWiiUのニンテンドーeショップが終了する。そしてそれは、Wiiの時代から続いてきたバーチャルコンソールの終わりをも意味するのだ。

Wiiから数えて15年以上の歴史

バーチャルコンソール(以下VC)は、過去ハードの移植ゲームをDL販売するサービス。往年の名作・迷作からカルト的人気を誇るゲームまで、多種多様なゲーム達を割とお手ごろな値段で楽しめた。現代の表現にそぐわない部分は修正しつつも、なるべく当時の操作感に近づけるべく細かい調整を入れていた。Wii時代には任天堂以外のハードやマイナーゲー、版権周りがメンドクサイやつと幅広く取り揃えていたこともあり、多くのユーザーに愛されたサービスである。

3DSとWiiUでも継続してVCは配信されるものの、多くのゲームは削除されることに。それでも任天堂の有名どころはほぼほぼ残り、3DS限定ではあるがゲームボーイのソフトなども新たに配信された。ポケモンとか。僕のような現代生まれのゲームっ子にとっては、過去の歴史に触れる(そして時代ゆえの理不尽さを味わう)貴重な機会であった。

任天堂ハード以外もカバーしてたのが地味に有能だった

しかしeショップを含めオンラインサービスというのは維持費がかかるものである。それもかなり。Switchのオンラインサービスが遂に有料になったのを見てもお判りいただけるだろう。それでも他社の類似サービスに比べれば任天堂のソレは破格なのであるが。ハード・ソフトは限られるが遊び放題の実質VCも一緒についてくるし。

そんなワケでプレイヤー人口も減りつつある3DSとWiiUのオンラインサービスはそろそろ店じまいしよう、手始めにeショップから……という事なのだろう。数年後にはオンライン対戦等も出来なくなると考えられる。その辺に思い入れのある(特に初代スプラトゥーンとかとび森とかの)プレイヤーの皆様には、是非とも後悔の無いように立ち回って頂きたい。

追加パック無しでも強い

この話はある意味今日の本題にも繋がる。現代において遊ぶことが難しくなった過去のゲーム資産(以降はそれらを総称してレトロゲーム、レトロゲーと呼ぶことにしよう)をどう生かして、あるいは活かしていくべきかという話だ。

これは新しいハードが出たり、ハードメーカーがハード事業から撤退したり、あるいはゲーム会社が倒産したりする度に話題になったりならなかったりしていると思う。場合によっては自分の好きなゲームが遊べなくなってしまうのだ。そうなってしまっては死活問題である。

レトロゲーからしか摂取できないモノもある

若干コンソールの話からは外れてしまうが、丁度いい題材がある。Windowsに搭載されていたピンボールゲームだ。小中学生の時、ハイスコア更新に必死になった人も多いだろう。

ちなみに開発したのはシムシティでお馴染みマクシスです(画像は有志による移植版)

あのゲームはWindows95の時代から存在する。当時から人気でOSのバージョンアップの度に移植が繰り返された結果、WindowsXPでも遊ぶことができた。しかし、WindowsVistaへの移植は叶わず、それ以降のWindowsOSで遊ぶためには有志が製作した移植版をDLするしかない。

Microsoftはピンボールの移植にそれなりの力を注いでたようで、XPへの移植ではCPUの使用率を抑えるアプデをしていた。それでも致命的なバグの発生とそれを修正するのにかかる時間および手間を鑑みた結果、公式による移植は途絶えてしまったのだ。まっこと悲しい物語である。もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参照のこと。

本来、ゲーム会社はこのくらい熱意を持ってレトロゲーの移植にも取り組むべきなのだ。特に歴史的価値のあるゲームについては。レトロゲーの持つ価値というものを一体どれだけの人が理解しているのだろうか。いつまでもレトロなモノを擦り続けるバンナム(のナムコ側)を見習って欲しい。そしてナムコさんは頑張って新作を出して欲しい(塊魂とか……)

新作もみん大リマスターもトリビュート移植もドンと来い

……と言いつつも、なんやかんやでSwitchにはレトロゲーが集まってきている。塊魂だって初代のリマスター版が最初はSwitchで出てるし、コンソール以上に絶滅が危ぶまれているアーケードゲーム移植専門のアーケードアーカイブスも参入した。ゲーム会社側も少しずつではあるが、コレクションやリメイクといった形で出してくれるようになった。これはいい流れである。

この際だから言わせてもらうけど(何様)

だからこそここはもう一歩踏み込んで、じゃあどんな移植をすべきなのかという話もしようじゃないか。注文が多いと言われればそれは耳が痛い話であるが、ある意味ここが一番大事な話なのでよく聞いて欲しい。誰に向けて言ってるんだ。

最初に言っておくが、移植は当時のものをそのままお出しするのが一番だと思う。当時のあの表現を、あの理不尽さを、そのまま噛みしめたいのだ。そこがレトロゲーの良さなのである。そして多分誰も怒らない。初めてそのゲームを遊ぶプレイヤーは匙を投げるかもしれないけどね。

アケアカ版のエレベーターアクション

でも中には現代にはふさわしくない表現だとか、危険すぎるバグだとか、クソゲー過ぎるゲームバランスだとかも多い。そういった部分に手心を加えていくべきだ(ゲームバランスについては当時の調整で遊べるモードとかを用意しても良いとは思うが)。

で、そうやって移植したものをまとめてコレクションとして売るのがここ数年のトレンドらしい。それ自体は構わないしドンドンやって欲しいが、たまに謎の売り付け方をしてくる輩がいる。パッケージ版を出しておきながら、中身の半分くらいをダウンロードさせてくるやつとか。アプデはギリ許すにしても、パッケージで売り出すなら頑張ってパッケージで完結させる努力はして欲しい。まあこれは今のゲーム全般に言えることだけども。

このスクショ1枚でDQ3リメイクへの期待度は窺い知れるだろう

現代に合わせてリメイク移植をすることもある。移植が出ないよりかはマシだと思うし、より良いものが生まれるのなら大歓迎である。が、いらない改変を加えすぎて誰も満足しないものが何故か生まれたりする。全くもって変な話なのだが、FFピクセルリマスターとかはそうなってしまっているのが実情だろう。HD-2Dドーン!だけでもだいぶ印象は違ったように思うが……。DQ3とライブアライブには、見た目はもう合格点なので中身にも頑張って欲しい所である。

法的なうんぬんは一旦置いといて

話を戻そう。ここまで移植はどうあるべきかという名の個人的な要望を述べてきたが、じゃあそれすら叶わないソフト達に救済はあるのか。なくはないだろう。

世の中には互換機なるマシンが存在する。なんならゲーム機自体が後方互換を搭載することもよくある。多くの場合これは早々に切られてしまうが、できれば頑張って欲しい。奇跡の産物みたいなソフトは、もう互換機(互換機能)かなんとか現役の状態を保ち続けてるハードでしか遊べないのだ。PSなんてずっとディスクなのにすぐ互換機能を切っちゃうので困る。新ハード初期は頑張って付けてるのに……。

互換機は互換機で挙動が怪しいものも多いが、その点レトロフリークなんかはかなり頑張ってて偉い。今やもうレトロゲーマー必須アイテムの地位を確立しつつある。できることなら公式が互換機を出してほしいなと思ったりするが、そこは高望みなのかもしれない。ミニファミコンを筆頭にしたミニ系が流行っただけでも良かったのだろう。

うーん、ここまで書いてみて思ったが、これじゃまるでレトロゲーが好きなメンドクサイ人みたいじゃないか。実際そうだから何とも言えないが、ここまで来てしまったので最後まで突っ走るぞ。

『生かす』のではなく『活かす』道

じゃあじゃあ、過去のレトロゲーを生かすことは出来なくとも、せめてその資産を活かす方法、そちらを考えてみよう。好例がいくつかあることだし。

まずは真っ当に新作を作る。もうこんなのは言わなくても分かりそうなもんだが、どんな作品にもファンはいて、ファンは新作を求めてるのだ。なので作らない理由がない限り新作を作って出せばいい。ただそれだけの話である。それをひたすらやり続けてきたのが任天堂なのだ。

色々あって新作は絶望的かと思われていたが、令和になって出た。そして売れた

次、元々のゲーム性を大胆にアレンジして出す。今だと往年のレトロゲーを無理矢理バトロワに仕立てて出したりだろうか。テトリス99が最初発表された時はビックリしたが、あれがなければマリオ35やパックマン99、ボンバーマン64(人対戦)は生まれなかったことだろう。

期間限定だったマリオ35。個人的にはもっと遊びたいのでいつか復活してくれることを願うばかり

もう1個、IPを貸し出していろんな人にゲームを作ってもらう。実は過去にIP擦り芸人バンナムさんがチャレンジブルなことをしていたのだ。企画書を提出する必要こそあるものの、それさえ通ればバンナムが保有するIPで二次創作をしても良いよ!というものだ。

2年間(後に2年延長)という期間限定ではあったが、なかなか面白い企画だったと思う。残念ながら今からそれらを楽しむことはできないのだが

さて、どうだろうか。見た感じイケそうではないだろうか。でもそう上手くはいかない。みんな新作を出し続けられるだけの体力を維持するのだけでも精一杯なのだ。レトロゲーやレトロIPにまで気を配っていられるところはそう多くない。現実は非情なり。

レトロゲームに未来は……?

結局のところ、レトロゲーの生死はゲーム会社の体力とモチベ次第なのだろう。というか、多くのゲーム会社は過去の名作を見捨てたりなんてきっとする筈がないので、体力面が一番の問題なのだろう……そうだよね……そうだと信じたい……。

そして我々ゲーマーにできることと言えば、お布施と称して新作ゲームを買い、面白い面白いと周りに広め、ついでにあのゲームを移植するか新作出してくれとお願いするくらいしかないのだ。非力である。

本記事のタイトルは『レトロゲームに未来はあるか』という問いだった。残念ながらこの問いに対して、明確な答えは出せない。自分は観測者でしかないのだ。ただひとつ願うことは、すべてのレトロゲームにスポットライトが当たっている、そんな時代が来て欲しいということだけである。……よし、それっぽい締め方ができたな。

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