【連載企画】えばやん初めてのGSR全力応援!【第8回・魔物の棲むSUGO】

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皆さんどうも。えばやんです。

なんやかんやで続いたこの連載も、残すところあと3回+αとなりました。今回は第6戦SUGOの振り返りと、次戦オートポリスの予習をしていこうと思います。GSR的にはまあまあ頑張った!くらいの感想ですが、レースとしては中々面白い(賛否両論)結果となった感じです。

いい記録!と思ったら

土曜日。前日の雨で路面はウェット状態。練習走行が始まっても湿度が高かったからか、なかなか乾かなかったようでした。様子見するチームが多い中、GSRはウェットタイヤを履いてコースイン。

先日の生放送によると「ウェットの研究」をしたそうです。良いデータは得られたみたいなので、残り2戦で活かされると良いですね。まあ雨は降らないに越したことはありませんが……。

予選日はこの練習走行から荒れ、2台ほどクラッシュしてしまいます。先行きが不安です。

Q1が始まり、GSRはB組での出走です。予選に関してはこれまでも安定した結果を残している事もあり、安心して見ていられるかなと思った矢先。A組のスタート直前に雨が降り出します。

雨自体はすぐに止んだものの、練習走行でせっかく乾いた路面が再びウェット状態に。GSRもウェットタイヤを履いてコースインします。

Q1は片岡選手が乗っていましたが、ウェットを履いた1周目でコースの状態を判断。「これならスリックでいける」とすぐにピットインし、スリックタイヤで再びコースインします。

路面状況に翻弄されるチームも出る中、GSRは着実にタイムを縮めていきます。最終的に5番手で危なげなくQ2進出。片岡選手の判断が吉と出た格好に。物凄い判断力ですね……。

Q2は谷口選手がハンドルを握ります。流石は谷口選手といったところで、タイヤを温めながらタイムを更新していきます。最終的に6番手のタイムを記録したのも束の間、コースイン時のホワイトラインカットをしてしまいベスト記録が抹消に。2番目の記録が最終タイムとなり10番手スタートとなりました。

なかなか上手くはいかないもので

夜にまた雨が降り、再びウェットな路面となった決勝日。スタート直前にはドライ状態に戻ったものの、いつ雨が降ってもおかしくない天気でした。

例によってパレードとフォーメーションをこなし、レーススタート。前半は片岡選手が乗り込みます。

JSPORTSの配信映像ではあまり映らなかったこともあり、レース時はあまり状況が掴めませんでした。が、レースレポートには事細かに書かれていますのでそちらを読み進めていきますと……。

片岡選手は確実に1台ずつ抜いていき、6番手まで順位を上げます。1/3を超えたあたりでピットインすると、アウト側のタイヤ2本のみを交換し谷口選手と交代。このピット戦略で更に順位を1つ上げることに成功します。

しかしアウト側の冷えたタイヤが温まり切るまでは、慎重にドライブしていく必要があります。その隙を突かれイン側から抜かれると、そのままコース上のタイヤカスを拾ってしまい大きく順位を落とします。

15番手から気持ちを切り替えていこうとした矢先、34周目に大クラッシュが発生。GT500車両がガードレールに突っ込み、赤旗が振られます。車両が千切れる程の衝撃で、1時間ほどレースは中断になりました。

SCを経てレースが再開するものの、周回遅れ車両の影響で数台に抜かれてしまいます。しかしそこは熟練レーサーの谷口選手。タイヤを労わりつつ着実にタイムと順位を上げていき、トップ10に戻します。

再びタイヤカスを拾ってしまい前とのギャップを広げてしまう場面もありましたが、6番手まで順位を上げます。

5番手車両とはタイム差がかなりあったために抜くことはできませんでしたが、最後までレースペースを落とさずに走り切りました。

一方トップ争いではドラマが。魔物が棲むと表現されるように、毎年何かが起こるSUGO。最終周、GT300トップを走る52号車がチェッカー直前でペースダウン。はるか後ろを走っていたはずの18号車に抜かれ2位になってしまいます。

しかしレース後の車検にて、18号車の最低地上高違反が発覚。失格となってしまいます。その結果52号車が1位に返り咲きました。ちなみにGT500でもトップが失格となり、こちらも2位以下の順位が繰上げになりました。GSRも当然6位から5位へ繰り上げとなり、シーズン優勝の可能性を首の皮一枚残すこととなりました。

結果論ではありますが、ホワイトラインカットが無ければ表彰台もあったかもしれません……が、チームとしてはやれることはやったそうなのでヨシ!でもやっぱ悔しいですね。

次からはハンデが減っていく

さてここからは次戦オートポリスのデータを見ていきましょう。

2023 AUTOBACS SUPER GT Round7 AUTOPOLIS GT 450km RACE

オートポリス(1周:4.674km)
レース距離:453.378km(97周)
GT300チェッカー予想LAP:85周

オートポリスの特徴はなんと言っても激しいアップダウン。タイヤがすぐに摩耗することから「タイヤ泣かせのコース」と呼ばれたりもします。また、国内のサーキットでは珍しくピットが外側に配置されています。これはちょっとした豆知識ですが、オートポリスのためだけに各チームのマシンは左右2箇所に給油口が付いているんですね。

元々F1の誘致を目指して作られたサーキットであるため、一時期F1マシンにスポンサーとして広告を載せていた事も。なんやかんやでF1もやりました。そんな経緯もあり、コース難易度は高い方だったりします。

オートポリスのロゴが入ったベネトンB190

第7戦はサクセスウェイトがこれまでの半分(ドライバーズポイント×1.5kg)となります。しかし上限は100kgのままなので、チームによっては50kg以上積んでいる事でしょう。現在15PのGSRは、23kg(端数切り上げ)の重りを乗せて戦います。

シーズンチャンピオンはもちろん、レース優勝を狙うなら正念場となる1戦。今回は茨城からの応援となりますが、チームの行く末を見守っていきたいところです。

余談三点盛り

記事を分けるほどではなさそうなので、ついでに小話を3つほど。

レースの外でもちょっと盛り上がった

今回のレース車両をよく見ると、なんだかいつもと違う所がひとつ。そう、スポンサーロゴが一社増えてました。

谷口選手がSUGOで必ず食べるというこばやしの牛タン弁当が、期間限定でレーシングミクとコラボ。その縁もありこばやしのロゴが増えていたという訳です。粋な計らいってやつですね。

現地では牛タン弁当(アクリルキーホルダー付き)に15周年イラストの幕の内弁当も販売。物珍しさにGSRファンはもちろん、多くのレース関係者や観戦者が詰め寄りました。

さらには全国各地でも数量限定で販売。自分も買いに行ければ良かったのですが、残念ながらタイミングが合わず。牛タン弁当、食べたかった……!

おまけバージョンもありました

今期アニメはモタスポが熱い?

余談ですが、2023秋アニメはモータースポーツ関連のアニメが2作品も。頭文字Dの少し未来の話を描く「MFゴースト」に、F4で戦うレーサー達を描く「オーバーテイク!」。

MFゴーストにはGR86が主人公の駆るメイン車両として登場します。86で参戦しているチームもあるので、ちょっと関係があるとも言えますね。

オーバーテイク!に関してはSUPERGTと深い繋がりがあります。F4の運営は GTアソシエイション、つまりSUPERGTの運営が行っています。SUPERGTのレースウィークに合わせてF4も開催しており、予選日と決勝日の早朝にはF4の方も予選と決勝を行っているんですね。こちらはこちらで面白いので、興味があればアニメなりでその世界を覗いてみてはいかがでしょうか。

例のペール缶が届いたぞ

この記事を投稿する直前に、とある荷物が届きました。発送元はグッドスマイルカンパニー。また予約したフィギュアかな?などと思っていたら……

開けてびっくり、中身はなんとペール缶でした。15周年を記念して作られたこのアイテム、簡易的な椅子にもなるので、乱雑に物を突っ込んだり座ったりしていこうと思います。

なお、デザインは全16種類。全部セットなんてのもありましたが、買った人いるんでしょうか……?複数個買ってる人はいそうですが。残念ながら受注生産なので、今から買おうと思ってももう手に入らないかもしれません。

ということで、今週末は第7戦です。F1のシーズンチャンピオンはどちらも決定しましたが、果たしてSUPERGTはどうなることやら。そしてGSRは優勝できるのか。fightgsr!

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